「ホーロー鍋で雑穀パン」の思ひで…

 

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今日は,ホーロー鍋を使って雑穀パンを作ってみました.

 

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ホーロー鍋のサイズは直径20㎝×高さ11cm(満水容量3L)です.
 

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 材料

 

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f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 作り方 

(1)ボウルに水以外の材料をすべて入れ混ぜる.
(2)水を加えていき木べらでしっかり混ぜる.ある程度混ざったら,手で10分くらいこねる.
(3)ボウルに入っている生地の表面にサラダ油(分量外)を塗ってラップをして,室温で12-18時間発酵させる(暑い日は冷蔵庫で発酵させる).

(4)発酵を終えた生地を打ち粉をした台に出し,生地をまとめる(上下,左右方向に5回くらい織り込む感じ).
(5)ホーロー鍋にサラダ油(分量外)を塗って強力粉をまぶし,(4)の生地を入れ生地上面にも強力粉を軽くまぶす.
生地表面に卵白を塗って,ゴマやカボチャの種をまぶす.
(6)生地にナイフで十字の切り込みを入れ,蓋をして2時間程度発酵させる.生地が2倍程度に膨らんだら,250℃に予熱したオーブンに入れ,230℃で40分,蓋を取って5-10分くらい焼く.

鍋のまま予熱を取る.

 

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(2)手でこねるのはボウルの中で行って大丈夫です.
台に出し,一生懸命にこねなくても美味しいパンができました!

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今回のレシピは料理や園芸などライフスタイルを提案するアメリカ人実業家マーサ・スチュワートのレシピを参考にしています.アマニやケシの実を加えても良いそうです♪

(3)発酵に伴い結構膨らむので,大き目のボウルに入れてラップをかけ発酵させてください(今回は16時間発酵させました).


使っているホーロー鍋が蓋も含めオーブン対応のものかどうか確認してから作ってください.高温になるので蓋を外すときなど気を付けてくださいね“

 

焼く直前に生地表面に霧吹きで水を吹きかけても良いですし,オーブンのスチーム機能を焼き初めに使っても良いと思います.

 

ハード系のパンはオープンサンドイッチに向いています♪

 

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 クープを入れずに焼きましたが,きれいに焼きあがりました!

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今回は松の実を入れました.

 

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ドライフルーツ(イチジク),チーズ,生ハムのホットサンドイッチもお勧めです.バターを塗って,生ハム以外の具材を乗せてからトーストしてください.

 

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ドイツのパン

大きくて,硬くて,ちょっと酸味があったり...こんなパンを見るとドイツのパンを思い出します.ドイツのお散歩で好きになった,食べ物は『パン』です.

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箸よりも長いパン.最初は独特の酸味のある(ライ麦)パンが苦手だったので白っぽいパンを選んでいましたが...ヨーロッパのお散歩をするうちにライ麦パンも好きになってきました♪ 黒っぽい色で独特の酸味のあるライ麦パンは北欧やバルト三国など多くの国で食べられています.ライ麦の配合量などの違いからか味も様々で,美味しいと感じないパンもあります...


森本智子 著『ドイツパン大全』によるとドイツパンの種類は3000とも言われ,各地に独自のパン文化・伝統があります.
どっしりと重い大型のパンはブロート(Brot)と呼ばれ「最低重量250gで重量の9割は穀物,油脂や糖分は1割以下」といった決まりがあります.この大型パンだけでも300以上の種類があります.

ドイツパンは重量や主原料などにとって明確な分類があるそうです.さらに穀物の配合量によって名前が決まってくるのだとか.分類や名称は法律で決められているそうですよ!!

ドイツでは穀物が主材料となっている焼き菓子(クッキーやケーキ)もパンの一種とみなされるのだとか.バームクーヘンやシュトレンもパン.小麦粉で作る薄い生地に詰め物をしたシュトゥルーデルもパン.これらは菓子パン,ファイネ・バックヴァーレン(Feine Backwaren)に分類されます.アップルシュトゥルーデルもパンなのですね♪

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ドイツのパン屋さんの写真です.甘くないパンと甘いパン,クッキーのような焼き菓子が並んでいます.カウンターの後ろの方に大きなパンもありますよ!

『ドイツパン大全』には本格的なドイツパンレシピも掲載されています.それを読んでいて思ったのですが,ドイツパン(特に大型のパン)は中種法で作っていることに特徴があるのかなと感じました.小麦,水,イーストなどから中種を作り発酵させ,そこに改めて小麦粉などを加え捏ねることで生地を作り上げていきます.この作り方が独特の風味を創り出しているのかなと思いました.

 

ドイツ各地域で育まれる独自のパン文化,気候の違いも影響しています.北部の大都市ハンブルクではニシンのサンドイッチが有名です(右側のパン).

 

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魚とパンって...と思っていましたが,酢漬けになっているので意外と美味しいです.
食べきれないほどの種類があるドイツパン.お散歩をした町ならではのパンを味わってみたいです♪ 次回のお散歩にはこの本(ドイツパン大全)をもっていかなきゃかなぁ”


ちなみに今回作ったのは雑穀パン.ドイツ語ではメアコーンブロート(Mehrkornbrot)と言います.複数の穀類が入ったパンで,(ヒマワリやゴマ,ポピーシードといった)シード類が入っていることも特徴だそうです.また使っている穀物の数が4つなら「VierKornbrot」と呼ばれるなど,名前からどんなパンなのか想像できるようになっています(Vierは4を表す言葉). 

 

つぎは何を食べようかなぁ...

  


【参考ホームページ・参照文献】