「セゲド風グヤーシュ」の思ひで…

 

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今日は,豚肉を使ったセゲド風グヤーシュ(Szegediner Gulasch)を作ってみました.

 

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f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 材料

 

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f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 作り方 

(1)豚肩ロースの水分をふき取り,大き目のひと口大に切って塩こしょうをする.バターを入れた厚手の鍋で焼き色を付け取り出しておく.肉を取り出した後の鍋にタマネギとニンニク(各みじん切り)を入れ,あめ色になるまで炒める.
(2)(1)に豚肉を戻し,パプリカパウダーを加えなじませる.牛ブイヨンの1/2量を加え,弱火でじっくり煮詰める(蓋はしない,時々かき混ぜる).
(3)余分な水気を切ったザワークラウトと残りの牛ブイヨンを加え,蓋をし,弱火で30分ほど煮込む.途中で何度かかき混ぜる.
(4)サワークリームと小麦粉を混ぜ合わせたものを(3)に加え,さらに5分程度煮込む.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain メモ

キャラウェー(パウダー)を加える場合はパプリカパウダーと同じ時に加えてください.(2)で蓋をせずに煮詰めるのは10-15分程度だと思います.
ザワークラウトの水切りはザルに出しておく程度で大丈夫です.水分を切る前に計量しました.(肉や野菜をいためている間)ザルにおいて置いたら大さじ2程度の汁気が出ていました.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain グヤーシュ


グヤーシュ(Gulyás)は煮込み料理.ハンガリーに起源があると言われていますが,地域や国によって様々なタイプがあります.
牛肉を使ったグヤーシュ(Rindsgulasch)はウィーンやブダペストの料理として有名ですね.

 

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ソーセージを使ったり野菜だけだったり,具が少なかったり,短いパスタのようなものが入っていたり...旅行に行ったらいろんなグヤーシュを食べ比べてみてください.

 

セゲド(Szeged)はハンガリー南部の都市.今度お散歩してみたいな♪ セゲド風グヤーシュにはザワークラウト(Sauerkraut)とサワークリームが入っています.

 

今回はバターを使いましたが,ラードのような動物の脂を使うことが多いようです.付け合わせはゼンメルクヌーデルカルトッフェルクヌーデルが定番なのだとか.ぜひ一緒に作ってみてください.
でも…今日は煮込んでいる間にオーブンで焼いたフォカッチャ風のパンにしました.
とっても濃厚なセゲド風グヤーシュはパンと食べても美味しいですよ.
サワークリームの量を半分にしてもイイかも…と思ってしまうほど濃厚です.リッチな味にしたい場合は90ml使ってください. 

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ザワークラウト


ザワークラウト(Sauerkraut)は酸味のあるキャベツですが,お酢は使われていません! 発酵食品の仲間で独特の酸味は乳酸によるものです.ドイツでは大きな瓶に入ったザワークラウトがとても安く売られています.1.5ユーロくらいのものもありますよ♪

今回使ったザワークラウトは日本の普通のスーパーマーケットで購入しましたが,700gくらいで500円近くしました.ドイツでの価格を考えるとなんか悲しいです.

 

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今回使ったザワークラウトと牛ブイヨンです.

ザワークラウトはキャベツ,塩,好みのハーブがあれば手作りできますが,日本で売っている一般的なキャベツで作ると,ドイツのとちょっと違う気がします.巻きがきつい紫キャベツで作ったら瓶詰のザワークラウトに近い食感になりました!

 

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ドイツの食べ物として有名ですが,中東欧,北欧でも一般的な食べ物.スーパーマーケットでよく見かけます.発酵させただけではなく,サラダのように味付けされたものも売っています.こちらはリトアニアのカウナスのスーパーマーケットで買ったお惣菜.

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程よい酸味が美味しかったです.野菜もたくさん食べられるので,旅行中にはうれしい食事です.
グヤーシュと同様に,国や地域によって味付け(スパイスの配合)や酸味の強さが異なる食べ物です.赤キャベツを使っていたりちょっとニンジンっぽいのが入っていたり,キャラウェイやディルといったハーブが効いていたり…いろいろです.ザワークラウトも食べ比べてみてください.温かく調理したものが付け合わせとなっていることもありますよ♪  

 

つぎは何を食べようかなぁ...

  


【参考ホームページ・参照文献】